【SUMMER SONIC 2026】の初日となる8月14日(金)BEACH STAGEにて「Billboard Live × James Fauntleroy's BEACH PARTY」が開催される。ブルーノ・マーズやリアーナの楽曲を手がけ、裏方プロデューサーとして絶大な信頼を集めるジェームス・フォントルロイとのタッグから始まった本企画は、思わぬ縁でオマリオンの出演、そして急遽決まったレジェンドバンド・The RH Factorの来日へとつながっていく。企画誕生の裏側を、同ステージのプロデュースを担当する長﨑良太(Billboard Live)が語った。
※本記事は、7月17日(金)にオンエアされたinterfm『SONIC RADIO』の内容を抜粋、再構成したものです。
https://www.interfm.co.jp/sonic
SHAULA:SHAULAがお送りしている『SONIC RADIO』。ここからは注目の音楽イベントをピックアップして紹介していきます。今週ピックアップするのは【SUMMER SONIC 2026 BEACH STAGE】! この方にお話をお伺いしたいと思います。
長崎:こんにちは、Billboard Liveの長﨑良太です。
SHAULA:今年もBEACH STAGEを担当されているんですよね?
長崎:そうですね。毎年【SUMMER SONIC】を主催しているクリエイティブマンさんとは、企画の段階からいろいろお話をさせていただいています。去年のサマソニが終わった途端に「来年は何をやろうか」という話が始まるんですが、今年は比較的早くから企画の構想があって、あれこれ検討を重ねるなかで、あの企画(「Billboard Live × James Fauntleroy's BEACH PARTY」)が固まりました。
SHAULA:ジェームス・フォントルロイ、日本ではこの名前を聞いて「あ、知ってる」という人は少ないんじゃないかなと思うんですけど、実はすごい人なんですよね。
長崎:R&Bやブラックミュージックが好きな人、あとはリアーナが好きな人にとっては、大・大・大プロデューサーですね。
SHAULA:みんなが聴いているトップチャートに入っているブルーノ・マーズやリアーナの曲も、結構な確率でプロデュースしていると言っていいと思います。今回はどういう流れでジェームスさんが入ってきたんですか?
長崎:Billboard Liveと【SUMMER SONIC】の取り組みは2014年まで遡ります。もともとお互いの強みをどう形にしようかというところから、この企画は始まっていて。Billboard Liveは、ご存知の方もいると思いますが、これまでR&Bやヒップホップなどブラックミュージックを数多くやってきて、その領域に関しては、日本で一番やっているという自負があるくらい、いろいろやってきたんです。
【SUMMER SONIC】の方は、あれだけいろいろなステージがあるなかで、大きなスタジアムもあれば、幕張メッセ内のステージもある。ただ、ビーチや野外でコンセプチュアルなステージがあるエリアは、毎年どんなコンセプトにするか、プロモーターとしては悩みの種だと思うんです。「絶対に客を呼べるアーティストを呼ばなきゃいけない」という制約もそんなにないので、企画に振り切れるのが面白いですし、それが結構ハマっている感じがしています。
2014年からずっとR&Bやヒップホップ、ファンクなどをテーマにやってきていて、これまでもデ・ラ・ソウルを呼んだり、ザップをやったり、タキシードをやったりという流れがあるので、今年も話を始めた時に、やっぱりブラックミュージックが軸になってくるね、というのはありました。で、ちょうどその時、偶然なんですけど、ジェームス・フォントルロイがクリエイティブマンのスタッフの方と繋がりがあって。
SHAULA:ほう!
長崎:彼が別の仕事で日本に来ていたんです。アテンドやコーディネートをするなかで、本人からも「日本に来てちゃんとギグをやりたい」という声があって。すぐ連絡が来ました。
ジェームス・フォントルロイはプロデューサーだから、もちろん本人も歌うし楽器もやるんですけど、そんなに知名度がないから、何かしら企画として工夫しないと難しいかなという話になり、そこから「じゃあ誰を呼ぼうか」という企画会議が始まりました。それで清水さん(※クリエイティブマン 代表取締役 清水直樹氏)と何度かご飯を食べに行って、あれこれ意見を出し合いました。
ただ、彼が手がけているアーティストはすごい人ばかりなので、実際に呼べるかどうかという話もありました。いろいろと可能性を探っていく中で、「オマリオンならどうやらいけるんじゃない?」という話になって。
SHAULA:その「いけるんじゃない?」というのは、どこから入ってくる情報なんですか?
長崎:たぶん、ジェームスが口をきいてくれたんだと思います。本人にも日本に行く意思があって、何本かコンサートをやりたいと言ってくれたので、BEACH STAGEのヘッドライナーと、Billboard Liveでの単独公演も決まって。無事にそこが固まったので、あとはコンセプトに合うアーティストを肉付けしていくような形でしたね。
SHAULA:ジェームス・フォントルロイについては、今回のステージが決まったことで私もいろいろ調べ始めたんですが、すごく面白い人なんですよね。インタビューなどを見ていると、プロデューサーとしてめちゃくちゃ極めていますし、ビジネスマンとしてもいろいろなことを見極めている人なんだなと感じます。それで、今回オマリオンが決まったことも個人的に(嬉しい)。実は私、以前オマリオンとカラオケに行ったことがあるんです(笑)。
長崎:え、すごい! それはすごいですね。じゃあ今年また行きましょう(笑)。
SHAULA:(笑)。「Ice Box」を歌ってくれたんですよ。やっぱりこういうアーティストは自分の曲を歌うんだなと思いました。オマリオン、そしてジェームス・フォントルロイ、そこからいろいろなアーティストも決まってくると思うんですが、まずはここで1曲お届けしたいと思います。何の曲にしますか?
長崎:ジェームスは裏方であまり知名度がないところですが、彼のキャリアの分岐点というか、大きく飛躍したのはブルーノ・マーズとリアーナの影響が大きいと思うので、まずはブルーノ・マーズの「That's What I Like」。
SHAULA:BEACH PARTYには、The RH Factor Reunion Tribute to Roy Hargroveも決まりましたね。ロイ・ハーグローヴと言えば、レジェンダリーなトランペッターですが、正直この辺り私は詳しくないんです(笑)。
長崎:ロイ・ハーグローヴは若くしてお亡くなりになったんですけど、彼はもともとストレート・アヘッドなジャズをやる人だったんです。ちょうど2000年頃、ディアンジェロやエリカ・バドゥといったネオ・ソウルと呼ばれる人たちのムーブメントが大きく流行った時に、ジャズサイドからヒップホップやネオ・ソウルへアプローチする動きがとても流行りました。
SHAULA:へえー。
長崎:その筆頭格がロイ・ハーグローヴだったんですよね。2000年と2002年だったかな、そちら寄りのアルバムを出してものすごく売れて。ジャズとR&Bやヒップホップの垣根がほとんどなくなったと言えるくらい、その後に続く大きなエポックだったんです。その彼が晩年に組んでいたバンドがThe RH Factorで、何度か来日したこともあるんですが、彼が亡くなった後は活動休止状態でした。そのなかで、今年【ノース・シー・ジャズ・フェスティバル】というグローバルで有名なジャズフェスティバルで、突然The RH Factorの復活が発表されたんです。
SHAULA:へー!
長崎:それがInstagramで発表されたんですが、僕はそれを見て他に何の情報もなかったので、すぐにインフォメーション宛にメールをしたんです。
SHAULA:なんてメールしたんですか?
長崎:とにかく「日本のプロモーターだけど、日本に来られないか」「ノース・シーの告知を見たんだけど」と。そうしたら、すぐに連絡が来ました。それも奥様から。
SHAULA:おおー!
長崎:そこから結構トントン拍子で進みました。もともとその話をした時は、10月とか11月あたりにやる予定だったんですが、話していくうちに「せっかくだしフェスティバルに合わせられないか」という話になって。ちょうどジェームスの話がすでにあったので、ダメ元で「8月空いてますか?」って聞きました。
SHAULA:ちなみに、これ何月の話ですか?
長崎:何月だったかなー、5月くらいだったと思います。
SHAULA:結構ギリギリじゃないですか!
長崎:本当にギリギリです。とにかくトントン拍子で、8月中旬あたり空いていますか、と聞いたら、たまたま空いていたんですよ。しかもメンバー全員のスケジュールがピタッと空いていた。
SHAULA:いや、運命ですね!
長崎:そう、まさに運命で、意外とすぐに決まったんです。
長崎:ただ、決まったのはいいものの、まだジェームスには言っていなかったんですよね(笑)。
SHAULA:(笑)。そうですよね。ジェームスさんも「ぜひ」と言ってくれる人じゃないと、企画自体も、ねえ?
長崎:そうなんです。それがなんと、ジェームスに話したら、もうすごくウェルカムしてくれて。
SHAULA:うわあ!
長崎:(ロイ・ハーグローヴを)むしろリスペクトしているんだと思います。年齢的にもそうで、彼は42~43歳なので、きっと自分が聴いてきた音楽でしょうし、クリエイターとしても尊敬していないはずがないんですよね。だから、ぴたっとはまって、比較的すぐに決まりました。
SHAULA:うわあ、すごい! でも、RHが別のジャズフェスでパッと発表された瞬間に、ピンと来るものがあったんですね。「そうだ!」「彼らだ!」みたいな。
長崎:そう。ありましたし、「これは自分がやらないとダメなやつだ」と思いました。
SHAULA:うわー! まさに呼ばれている感じがしたんですね。すごい。ライブは見たことあるんですか?
長崎:ライブはもちろん見ています、2002年頃だったかな、その頃に自分で招聘しているので。最高ですよ。メンバーも本当にすごくて、キーボードを弾いているボビー・スパークスは、いろいろなバンドで活躍していますし。とにかくジャズやR&B系のスーパースターが集まったバンドなんです。
SHAULA:ビーチの雰囲気にぴったりですよね。では、ここで1曲かけられますか? 何にしましょう?
長崎:これも代名詞的な一曲ですが、The RH Factor「Poetry ft. Erykah Badu」。
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